宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫)ゴールデンウィークに入る頃、横田早紀江さんらが訪米を終え、日本に帰国したニュースを見ていてふと、以前読んだ本を思い出した(写真は文庫本。わたしが読んだのは1998年出版の単行本)。
この本が出版された1998年頃は、今のような、
北朝鮮による拉致事件は、まだほとんどニュースなどで報じられていなかったのではないだろうか。わたしがこの本を読んだのは2000年頃だと思ったが、その頃でさえ、まだ今ほど大々的には取上げられてはいなかったと思う。
“「よど号」ハイジャック事件で
北朝鮮に渡った人たちの本だよ”と友人に言われたが、「よど号」(?)ってな感じで、「よど号」だの、拉致事件だの、といった事はわたしはほとんど知らなかった、というより、それまで耳にすることもあまりなかった。さっそくその友人にこの本を借りて読んでみると、結構分厚い単行本だったが、いっきに読みきってしまった。
著者は何回かにわたり
北朝鮮に行き、ハイジャックして
北朝鮮に渡った人たちにインタビューしたり、彼らが飛行機をハイジャックしてから
北朝鮮に到着するまでから始まり、かなり細かく
書いている。その中には、ヨーロッパで拉致された日本人数名や、拉致された人が日本にいる肉親に書いた手紙がどうにか肉親に届いた話しなどもとても具体的に書かれている。
わたしがこの本を読んでからしばらくしてからだろうか、
北朝鮮による拉致事件が、突然日本でも大々的に報道され始める。報道される内容を見るたびに、“あー、あの本に出てたわ”っといった具合。何で、今ごろになってやっと公にしたのか…、という疑問は今でもあるが…。本に書かれている内容は、ある部分著者の推測に頼らざるをえない部分もあるが、それ以上に具体的な部分もかなり多く信憑性はかなり高いと思う。
−目次−
名曲喫茶
空賊
偽装空港
闇への亡命
平壌
思想改造
金の卵
秘密の招待状
潜入渡航
妻たちの
北朝鮮〔ほか〕
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